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イベント : 第37回三原やっさ祭り

掲載日時: 2012年08月03日

「見たか聞いたか三原の城は 地から湧いたか浮城か」の軽快な唄声と、三味線や太鼓、笛に鉦などの音色が加わり、揃いの浴衣で人々が踊る・・・「三原やっさ祭り」は三原市の夏の風物詩。今年は8月10日(金)11日(土)・12日(日)の3日間開催されます。

今から約440年前、永禄10年(1567年)に、戦国時代の知将とうたわれた小早川隆景が、水陸の交通の要所である備後の国「三原」の湾内に浮かぶ小島をつないで海城を築き、この築城を祝って踊られたのが、祭りの中心となる「三原やっさ踊り」の始まりといわれています。それ以来、民衆の間で、祝いごとは“やっさ”に始まり、“やっさ”に終わる習わしになったと伝えられています。

その伝統を守り、やっさ祭りを盛り上げるため三原やっさ踊り振興協議会では、毎年、地方(じかた)教室とやっさ踊り教室を開催しています。
今年は、やっさ地方教室を6月7日から7月26日の間の毎週木曜日、中央公民館(三原市円一)で開催。唄、三味線、笛、太鼓、鉦の実技を約70名が熱心に取り組みました。
やっさ踊り教室は、7月5日から7月26日の間の毎週木曜日、初心者・子ども向けと中級者以上にわかれて実施。会場は地方教室と同じ中央公民館。小さな子どもから、学生、年配の方まで約100名が集い、踊りの基本となる足や手の動きやはやしことばなどを習いました。途中、衣装や鉢巻の付け方、小道具の持ち方など、やっさ踊りのミニ解説もあり、祭りに向けての準備に余念がありません。

地元のみなさんの支えによって「三原やっさ祭り」は盛大に開催されます。
みなさんの練習の成果も見どころの一つですが、他にも様々なゲストが登場するステージや12日(日)には5,000発の花火の打ち上げもあります。
今年の夏は「やっさ、やっさ」と盛り上がってみてはいかがですか。

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