イベント : 広島県内初公開！〜坂本龍馬、最後の帰郷は広島藩船「震天丸」に乗って〜
福山文化ゾーンにある広島県立歴史博物館では、10月15日（金）から、幕末の動乱期における瀬戸内海と、その動乱の中で生きた人々の姿を紹介する企画展「幕末の動乱と瀬戸内海」が開催されます。
江戸時代末期、日本は黒船来航を契機として動乱の時代へと突入します。桜田門外の変・長州戦争・戊辰戦争など歴史に残る多くの事件が勃発し、攘夷から倒幕、明治維新へと社会は変貌。この動乱の時代、瀬戸内海地域の人々はどう生き抜いたのか、瀬戸内海の姿とともに６章構成で紹介します。
第１章 海の大動脈・瀬戸内海
第２章 ペリー来航の衝撃
第３章 洋式船の登場
第４章 激動する社会
第５章 長州戦争
第６章 明治維新へ
また、動乱の時代を駆け抜けた坂本龍馬に関する資料も展示されています。龍馬が人生最後の帰郷で長崎から土佐へ向けて乗船した広島藩船「震天丸」の絵と「震天丸」に関する龍馬の手紙が展示され、広島県内初公開です。龍馬にとって脱藩以来5年ぶりの帰郷だったが、人生最後の帰郷になりました。11月15日、京都近江屋で暗殺される約2か月前のことです。
さらに本展では、広島県立歴史博物館で新たに発見された資料で、桜田門外の変に遭遇した井伊家奉公人（福山・道三町で拘束）の証言が記録された「骨董録」や最近発見の報道がされたいろは丸とみられる絵、芸州口での戦いを描いた長州戦争絵巻なども展示され、幕末の緊張感が漂う企画展となっています。
【会期】２０１０年１０月１５日（金）〜１１月２３日（火・祝）
【会場】広島県立歴史博物館（福山市西町２−４−１）企画展示室
【開館時間】午前９時〜午後５時（入館は午後４時３０分まで）
【入館料】一般700円（560円）、高校生・大学生520円（410円）、
小学生・中学生350円（280円）
＊（ ）は前売特別入館券と20名以上の団体
【お問い合わせ先】広島県立歴史博物館（084）931-2513
【企画展関連行事】
１ 記念講演会��
日時 10月16日（土）14：00〜15：30
演題 ｢阿部正弘・袋小路からの脱出―鎖国政策から開国政策への反転―｣
講師 三谷 博（東京大学大学院教授）
２ 記念講演会��
日時 10月30日（土）14：00〜15：30
演題 ｢幕末･洋式船の登場｣
講師 安達 裕之（東京大学大学院教授）
３ はじめての古文書体験講座
日時 10月24日（日）14：00〜15：30
内容 ｢坂本龍馬の手紙を読む｣
講師 西村 直城（広島県立歴史博物館主任学芸員）
４ 展示解説･現地見学会(福山城博物館共催)
日時 11月14日（日）10：00〜12：30
内容 長州藩福山城攻撃の史跡めぐり
解説 西村直城・井上節子（福山城博物館）
５ 展示解説会
日時 10月17日（日）13：30〜14：30「ペリー来航の衝撃」を中心に
10月31日（日）13：30〜14：30「洋式船の登場」を中心に
11月 6日（土）13：30〜14：30「長州戦争」を中心に
11月21日（日）13：30〜14：30 総集編
解説 西村直城
６ ワークショップ
日時 会期中の土・日・祝日 9：00〜16：30
内容 ペーパークラフトの蒸気船に塗り絵をしよう
【取材協力】 広島県立歴史博物館 主任学芸員 西村直城
【写真説明】
1枚目 「坂本龍馬が最後の帰郷で乗った広島藩船・震天丸（東京大学駒場図書館蔵）」
2枚目 「震天丸に関する坂本龍馬の手紙（早稲田大学図書館）」
3枚目 「いろは丸とみられる蒸気船（ 財団法人鍋島報效会蔵）」
4枚目 「芸州口の戦いを描いた長州戦争絵巻（個人蔵）」