イベント : 和太鼓による新しい文化の創造〜しまなみ海響祭２００９〜
日本唯一の内海である瀬戸内海は、古くより、人・物、そして文化の行き交う交通の大動脈でした。中世、この内海交通を掌握したのが、因島（広島県尾道市）、能島(愛媛県今治市)、来島(愛媛県今治市)を拠点として活躍した村上水軍です。その数々の文化遺産は今に継承され、その内の一つに水軍太鼓があります。船団は、太鼓の音に合わせて船を進め、また、太鼓の合図で戦法を伝えて陣形を作ったと伝えられます。
広島県と愛媛県とを結ぶしまなみ地域では、この水軍太鼓の保存・継承を目的とした団体を始めとし、数多くの多彩な太鼓団体が活動しています。それら団体が、平成１５年度にスタートした「新世紀・しまなみ海道事業」(広島県がしまなみ海道沿線の自治体、和太鼓団体等に呼びかけ３ヵ年計画で実施)を機に一丸となりました。和太鼓による、しまなみからの新しい文化の創造・発信を目指し、連携した取り組みが行われています。その柱は、広島県出身で世界的な和太鼓奏者・林英哲氏に作曲を依頼した｢海の豊饒〜しまなみ海道によせて｣（平成１６年３月完成）の合同練習および普及です。曲の完成から５年という月日が過ぎた今、その練習の成果が新しい舞台となって結実します。
「しまなみ海響祭2009」を主催する能島水軍太鼓保存会の松田さんにお話をうかがいました。
●しまなみ地域の特徴や素晴らしさを表現する曲、多様な団体が演奏できる曲ということで林英哲さんに作曲を依頼されたということですが、ずばり「海の豊饒」の魅力は？
太鼓を瀬戸の島々に、奏者を橋にみたてて作られたこの曲は、まさにしまなみ地域の特徴や素晴らしさを表現する曲と言っても過言ではないと思います。瀬戸内の海の様子や、島と島の間に次々と橋が架かってゆく様などが演出されています。島と島がつながり、人と人ともつながる、その連帯感と未来へ前進する力強さが表現されていると思います。
特徴は、“両面打ち”という独特の打法(奏者が2つの太鼓の間に立ち、左右両面の太鼓を打ち分けるという難易度の高いテクニック)と激しいアクションです。これは観客を魅了するようで、拍手喝采となることも多いです。
また、曲のアレンジがしやすいため、原形を基に各団体がその特色を活かした演奏を披露することも可能ですし、多人数で演奏できるところも魅力ですね。
●「しまなみ海響祭2009」の見どころは？
「新世紀・しまなみ海道事業」を契機に、県域を越えて結成されたしまなみ海道太鼓衆「海響」(参加団体による選抜合同チーム)による演奏に加え、「海響」に所属していない団体の多彩な演奏もお聞きいただけます。また、太鼓以外にＪＡＺＺや地元の伝統芸能(獅子舞)なども取り入れ、誰もが飽きずに楽しめるような企画にしました。
来場者が参加できる「早打ちコンテスト」や「ミニ太鼓づくり」体験等のイベント、地元商工会による出店(クジ、飲食等)なども予定していますので、ご家族で丸一日お楽しみいただけると思います。
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愛媛県から１０、広島県からは５つの太鼓団体が出場(予定)する「しまなみ海響祭2009」。
ぜひ、秋の一日を、しまなみの多島美と勇壮な和太鼓演奏でご満喫ください。
しまなみ海響祭2009
【日時】２００９年９月２７日(日) １０：００〜１９：００
【場所】伯方開発総合センター(愛媛県今治市伯方町叶浦甲1668-30）
※伯方島インターを降りてすぐ
【内容】�，靴泙覆瀉楼茲梁生歟賃里砲茲誅詑生櫃龍ケ蕁併劼匹皀繊璽爐盍泙燹�
�∈�治ジャズ団体による演奏
�３�催地の郷土芸能披露（獅子舞）
�ぐ貳婿臆歎織ぅ戰鵐箸粒�催（しまなみ太鼓クイズ、早打ちコンテスト、ミニ太鼓づくり）
�ッ聾犠�工会等が設置する観光ブースによるしまなみ海道のPR及び情報発信
【主催】能島水軍太鼓保存会
【入場料】無料
【お問い合わせ先】能島水軍太鼓保存会（今治市宮窪支所内）
ＴＥＬ ０８９７−８６−２５００
ＦＡＸ ０９８７−８６−２５５０
■本サイト内における村上水軍に関するページ↓
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