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イベント : 福山市しんいち歴史民俗博物館 企画展「備後絣の百年〜100years of Bingokasuri/connect to the next hundred ye

掲載日時: 2024年04月22日

備後絣の生産が始まってから現在までを100年単位で見つめる企画展が福山市しんいち歴史民俗博物館(福山市新市町)で開催されます。

福山市しんいち歴史民俗博物館は、福山市北西部地域の文化・文化財(歴史・民俗・考古・産業等に関する資料)の保存と活用を図ることを目的とした博物館です。特に福山市北部地域の主要産業であり、繊維産業の礎である「備後絣」の保存と活用に取り組んでいます。

今回、4月27日(土)から7月21日(日)まで企画展「備後絣の百年〜100years of Bingokasuri/connect to the next hundred years〜」
を開催します。1853年(嘉永6年)、備後地方で絣の技術が創案され、最初に織り出された絣の文様は巾に五つの井桁文様と伝えられます。1868年(明治元年)「備後絣」という名称で全国に販路を広げ、1960年(昭和35年)、生産高は全国の70%を占めるまでに成長、福山地域の主要産業へと発展していきます。その後、絣の生産は徐々に減少に転じ、現在では業者、販売数は減少していますが、絣を作り出す優れた染織の技術や販売網は、現在の備後の繊維業、縫製業の礎となり受け継がれています。「備後絣」の始まりから昭和30年代に行われた百年祭、次の百年に向かう絣生産の最盛期から現在までの染織技術や製品の変遷を絣の製造に係る資料、絣製品、写真資料などで紹介します。

広島県の特産品であり、日本三大絣(伊予絣・久留米絣・備後絣)の一つとして知られている備後絣ですが、必ずしも繁栄の道ばかりではなく、幾多の盛衰があったに違いありません。
素朴な模様で多くの人に愛されている備後絣とともに、その歴史もぜひご覧ください。

参考:ひろしま文化大百科「備後絣」

『備後絣の百年〜100years of Bingokasuri/
connect to the next hundred years〜』

【期間】4月27日(土)〜7月21日(日)
【時間】9:00〜17:00
※休館日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)
【場所】福山市しんいち歴史民俗博物館
(福山市新市町新市916)
【入館料】無料

【関連行事】
■演奏会 ※事前申込不要
日時:5月25日(土)13:30〜
場所:研修室・ロビー

■藍染め ※事前申込必要
藍でTシャツを染める
日時:6月29日(土)(1)10:00〜、(2)13:30〜
定員:各回10人
材料費:1,000円

■藍の生葉染め ※事前申込必要
藍の生葉でストールを染める
日時:7月13日(土)13:30〜
定員:15人
材料費:1,800円

【問い合わせ】
福山市しんいち歴史民俗博物館
福山市あしな文化財センター
TEL&FAX 0847-52-2992