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お知らせ : 貴重資料のデジタル化〜広島県立図書館の取り組み〜

掲載日時: 2012年04月29日

保存の観点から利用に制約が伴う貴重な資料を数多く所蔵する広島県立図書館。
 広島県立書館は、かねてから所蔵する貴重資料コレクションのデジタル化を検討してきましたが、そのうち特に重要なものを先行してデジタル化し、平成24年3月21日からインターネット上で公開を始めました。

 今回公開されたのは、昭和22年の復興中の広島を紹介する『写真資料』と、『郷土作家の自筆原稿』です。
 
 『写真資料』は、原子爆弾による廃墟から復興しつつある昭和22年の広島を紹介する写真集の制作に携わった、木村伊兵衛氏・菊池俊吉氏・大木実氏の一流カメラマンが撮影した写真のコンタクトプリント(ネガの焼き付け)です。これらは、写真集の発行責任者であった田中嗣三氏から、昭和54年に寄贈された資料です。

 『郷土作家の自筆原稿』は、
原爆文学「夏の花」で知られる小説家・詩人の原民喜氏、原民喜氏の理解者でもあった評論家・佐々木基一氏、幼少時代を現在の北広島町で過ごした小説家・細田民樹氏、映画化された「エデンの海」で知られる小説家・若杉慧氏の自筆原稿です。いずれも広島にゆかりがあり、遅くとも昭和53年2月までに、御本人や御遺族の御好意により寄贈されました。 

 当時の風景や人々の様子を今に伝える写真。印刷物として作品を目にする機会はありますが、なかなか見る事ができない自筆原稿。どちらも、私たちに多くのことを語りかけ、そして後世に残さなければいけない貴重な資料です。
これまで、保存の観点から一般の利用が難しかった資料も、デジタル化により気軽に閲覧できるようになりました。この機会に、貴重資料を紐解いてみませんか?

リンク⇒【広島県立書館 貴重資料コレクション】