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イベント : 子どもと考える文化財の活用〜「親子のための『旧日本銀行広島支店』改修工事見学会とワークショップ」〜

掲載日時: 2009年09月18日

 本サイト内でも、歴史文化「史跡」のページを始めとし、数多くの文化財を紹介しています。
 なぜ、文化財を守り、次の世代に継承していく必要があるのでしょうか?
 それは、文化財が単に過去の理解に欠くことのできないものであるにとどまらず、現在に生きる私たちに何かを語りかけてくれるからではないかと思います。
 広島市で、文化財を活用したユニークな事業が実施されます。次代を担う子どもたちは、文化財と向き合い、何を考えるのでしょうか?
 「親子のための『旧日本銀行広島支店』改修工事見学会とワークショップ」を主催する広島市市民局文化振興課の岡崎さんにお話をうかがいました。


●「旧日本銀行広島支店」改修工事の見学会を企画された意図は?

 「旧日本銀行広島支店」は、古典様式の優れた外観を有する広島の昭和初期を代表する希少な歴史的建築物です。また、昭和20年(1945年)8月6日に、爆心地からわずか380mという近距離で被爆しながらも、その堅牢性から建設当時の姿を現在もほぼ残しています。
 文化財的価値を持つ「旧日本銀行広島支店」ですが、このたび、その価値を損なわないように配慮しつつも、バリアフリー対策や冷暖房設備の整備、耐震補強など、より利用しやすくなるように改修工事をしています。
 そこで、文化財や文化財改修技術について関心を持っていただき、理解を深めていただくため、見学会を実施することとしました。

●「旧日本銀行広島支店」活用のアイデアを、小・中学生にも出してもらおうと考えられた理由は?

 これまで、「旧日本銀行広島支店」をどのように使ったらいいか、様々な方々から意見をいただき、「建物全体を市民主体の芸術・文化活動発表の場として活用する」こととし、具体的な提言もいただいています。
 今回は、子どもたちからも、「旧日本銀行広島支店」をどのように使ってみたいか、具体的に意見をもらおうと考え、企画しました。子どもならではの視点で、よいアイデアが出てくることを期待しています。
 ただし、あまり難しくとらえて、のびのびしたアイデアが出てこないといけないので、ワークショップでは、芸術・文化活動発表という限定を設けず、なんでも思いつくままに意見を言っていただこうと思います。

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 文化財は、私たちに過去を語り、そして未来を問いかけます。『旧日本銀行広島支店』と対話し、その活用法を大人も子どもも皆で楽しく語り合う・・・こんな語らいの中でこそ将来の広島文化を創造する意欲が育まれていくのかもしれません。
 希少な機会です。ぜひ、親子でご参加ください。

親子のための「旧日本銀行広島支店」改修工事見学会とワークショップ
【日時】2009年9月27日(日) 13:00〜17:00
【場所】見学会:旧日本銀行広島支店
    ワークショップ:広島市まちづくり市民交流プラザ
【内容】見学会:改修工事中の「旧日本銀行広島支店」内全体の見学
        左官技術者による漆喰塗りの実演と参加者による漆喰塗りの体験
        <記念品>伝統技法の漆喰
    ワークショップ:「旧日本銀行広島支店」活用についてのアイデア出し
     ※ 「ここでどんなことが行われたらよいだろうか」とイメージを膨らませ、グループでアイデアを出し合います。
【対象】小学3年生〜中学生とその保護者
【定員】25組(先着順)
【お申し込み方法】参加するお子さん全員のお名前(フリガナ)、学年、保護者氏名、電話番号(昼間の連絡先)、Eメールアドレスを、下記問い合わせ先に郵送、FAX、Eメール、または持参で申し込み ※9月24日(木)までに
【参加費】無料
【お問い合わせ先】広島市市民局文化振興課
         〒730−8586 広島市中区国泰寺町1−6−34
         電話 082−504−2500
         FAX  082−504−2066
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