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お知らせ : しまなみ海道10周年記念ミュージカル「鶴姫伝説」広島特別公演

掲載日時: 2009年08月27日

 愛媛県と広島県とを結ぶ「しまなみ海道」が開通し(1999年)、今年で10周年を迎えました。これを記念して制作されたミュージカル「鶴姫伝説」の広島特別公演が、9月に開催されます。
 同公演を主催する実行委員会事務局の長島さんにお話をうかがいました。



●開催の目的は?  
 10周年を機に、愛媛県と広島県の連携・交流を一層促進して両地域の活性化に寄与することです。広島では「愛媛の日」を、愛媛では「広島の日」を企画しました。「愛媛の日」の中心行事として「鶴姫伝説」の広島特別公演を実施します。

●「鶴姫伝説」とは?
 瀬戸内海に浮かぶ大三島(今治市)の大山祇(おおやまづみ)神社に伝わる伝説です。
 鶴姫は、大山祇神社の大宮司の娘として生まれました。時は戦国時代、周防の大内氏が瀬戸内の海に侵攻します。鶴姫の次兄安房が陣代(軍務統括役)となって大内軍を撤退させますが、安房は討死。代わって鶴姫が、海の平和を守るため、戦いの先頭に立つことになりました。

●見どころは?
 伝説をもとにしながらも、定番の時代劇スタイルではなく、音楽・舞踊・衣裳などを現代感覚でアレンジしています。また、愛媛・広島の文化交流ということで、広島の伝統芸能「花田植え」も登場します。
 作・作詞を手がけた高橋知伽江(ちかえ)さんは、劇団四季で浅利慶太氏に師事した方で、舞台美術・衣裳の土屋茂昭さんも、劇団四季で「CATS」等の舞台美術を担当された方です。このように一流のスタッフ・アーティストがかかわり、総力を尽くした結果、歌・踊り・美術など、どの点においても完成度の高い舞台になっています。
 ミュージカルというと敬遠されがちですが、年齢や男女を問わず、誰にでも楽しんでいただけると思います。

●どんなメッセージを発信されたいですか?
 海の平和を守るという宿命を背負う鶴姫ですが、戦いによって憎しみが憎しみを生むことに苦しみます。誰かがこの連鎖を断ち切らねばと…。
 このミュージカルをご覧になり、戦争と平和について改めて考えるきっかけにしていただければと思います。

●愛媛県における「広島の日」では、何が行われるのですか?
 すでに、4月に開催されたのですが、安芸太田町の神楽団が「松山春まつり」で神楽を披露しました。愛媛の方からは、「感動した」「よかった」という感想をいただきました。他には、もみじ饅頭やお好み焼きの実演販売なども行われました。

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 古来より交通の要衝であった瀬戸内海地域は、早くから文化も開け、数多くの文化資産を今に残します。大山祇神社には、現在(2009年時)、国宝8点、重要文化財472点が所蔵されます。そこに伝わる伝説を現代風にアレンジしたミュージカル。瀬戸内文化の新しい魅力を発見できそうです。ぜひご覧ください。

【日程】平成21年9月19日(土)〜23日(水)
     ※19、20、23日は14:00開演
      22日は14:00及び19:00開演(2回公演)
     ※21日は休演
【場所】広島県民文化センター ホール
【料金】一般4,500円(4,000円)  中学生以下3,000円(2,500円)
     ※( )内は前売料金
【主催】しまなみ海道10周年記念ミュージカル「鶴姫伝説」広島特別公演実行委員会
http://www.hiroshimacci.or.jp/tsuruhime/tsuruhime.html
【お問い合わせ先】082−222−6641(広島商工会議所商工部地域振興チーム)
【物産展】上記日程で物産展を同時開催。
特に19・20日は、砥部焼(とべやき)、じゃこ天等の実演販売や、砥部焼の体験コーナーなどが設けられます。

■本サイト内における瀬戸内海に関するページ↓
瀬戸内海美論−その序説−(せとないかいびろん)
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