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イベント : 伝統芸能“神楽”を守り、未来へとつなぐ人々〜ドキュメンタリー映画「道」完成披露上映会〜

掲載日時: 2009年08月12日

 近年、競演大会などのイベントも増え、着実にファンを増やす広島の神楽。しかし、この神楽人気の影には、地域の伝統芸能である神楽を守り、後世に継承しようとする人たちの努力が隠されています。
 広島県内でも特に神楽の盛んな県北部は、少子高齢化や過疎化が進んだ地域でもあります。NPO法人神楽芸術研究所が2006年に広島県及び島根県の神楽団体に対し行なったアンケート調査によれば、多くの団体が「後継者不足」「団員不足」「団員の高齢化」等の悩みを抱えていることがわかりました。
 そのような課題を抱えながらも、日々練習に励み、後継者の育成に力を尽くす神楽団。その日常に密着したドキュメンタリー映画「道〜吉田神楽団の挑戦」が制作されました。
 同映画の撮影・編集を担当された近永深生(みゆき)さんにお話をうかがいました。



●吉田神楽団のドキュメンタリーということですが、吉田神楽団とは?                                     

 毛利元就で知られる安芸高田市吉田町の神楽団です。
 高田系八調子を継承し、スピーディーな新舞を得意としています。 
※写真/吉田神楽団「元就公」(yuk☆kii)

●映画制作の目的は?

 伝統文化の中でも神楽のような芸能は、“形”がありません。人が伝えていかなければ残らないものです。伝統芸能を後世に伝えようと頑張る人々の姿を映像という形で広く紹介することで、伝統芸能の継承に何らかの貢献ができればという気持ちで制作しました。
 また、映像化することで、遠く離れた場所に住む人たちにも広島の神楽の魅力を伝えられたらと思います。

●映画の内容は?

 一つ目としては、普段の練習の様子です。特に、中国地方選抜神楽競演大会での入賞を目指して頑張っている姿や、地元の清(すが)神社の祇園大祭に向けての練習風景などをカメラに収めています。地元の人たちは、皆、祭りの神楽を大変楽しみにしています。その期待に応えたいと張り切る姿を見ていただければと思います。
 二つ目には、本番の様子です。競演大会での演舞と地元の祭りでの奉納とでは、やはり違います。それぞれの良さがあるわけで、例えば、地元の祭りでは、町の人々と団との交流の様子などを撮影しています。
 三つ目としては、団員へのインタビューです。現在抱えている悩みや、「神楽を次の世代に伝えるとはどういうことなのか?」などを取材しています。

●この映画を通して伝えたいメッセージは?

 “ふるさと”の良さを再確認していただければと思います。それは、人と人とのつながりですね。例えば、隣に住む人が野菜を持って来てくれるであるとか、私は現在東京に住んでいますが、都会ではないことです。このような人と人とのつながりや地域のつながりがあるからこそ伝統芸能も継承されていくのだと思います。

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 映画の完成を記念し、完成披露上映会が下記のとおり開催されます。
 吉田神楽団による神楽の上演も予定されていますので、ぜひ足をお運びください。

ドキュメンタリー映画「道〜吉田神楽団の挑戦」完成披露上映&神楽上演会
【日時】2009年8月22日(土)13時30分開演(13時開場)
【場所】安芸高田市民文化センター クリスタルアージョ大ホール
※ 安芸高田市吉田町吉田761
【内容】13:30〜 神楽「塵倫」(吉田神楽団)
    14:30〜 ドキュメンタリー映画「道〜吉田神楽団の挑戦」
    15:30〜 神楽「元就公」(吉田神楽団)
※ 神楽の演目は変更になる場合もあります。
【入場料】無料
【主催等】主催/吉田神楽団 共催/吉田町文化協会
【お問い合わせ】吉田神楽団http://ww51.tiki.ne.jp/~mitty-o/
        090-9836-0837(近永)

■本サイト内における安芸高田市吉田町および毛利元就に関するページ↓
毛利元就(もうりもとなり)
毛利氏の城跡(もうりしのしろあと)
郡山城跡のシラカシ(こおりやまじょうあとのしらかし)
郡山散策道(こおりやまさんさくどう)
法円寺の三菱窟(ほうえんじのさんりょうくつ)