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イベント : 菅茶山の漢詩を絵画に〜「第16回茶山ポエム絵画展」優秀作品の展示〜

掲載日時: 2009年07月17日

 菅茶山は、江戸時代の朱子学者で、詩文に優れ、家塾(後の「廉塾」)を開き、多くの子弟を教育した人物として知られています。
 茶山の詩の作風は、「実境を写し、実感を歌う」ことを信条とした平明かつ写実的なもので、代表作である漢詩集『黄葉夕陽村舎詩』三篇は当時の大ベストセラーになりました。当時の詩壇では、見たものを自然に、心のままにうたおうという潮流があり、茶山の詩は新しい感覚の詩として高い評価を受けていました。
 この郷土が誇る偉大な先人の業績を若い世代に継承したいと、菅茶山顕彰会・茶山ポエム絵画展実行委員会が、平成5年度より毎年、「茶山ポエム絵画展」を開催しています。

「漢詩は、子どもたちには馴染みにくいものですが、茶山の詩には、四季の自然や生活の風物を歌った、今の子どもたちでも生活の中で体験し、実感できるものがたくさんあります。元の漢詩の意味を大切にしながら、小・中学生にもわかりやすい現代詩に書きかえて鑑賞してもらう。そして、心に浮かんだイメージを絵に描いてもらうことで、今の子どもたちにも茶山を理解し、親しんでもらえるのではないか」と同会理事の鵜野さん。福山市および近隣の幼稚園・小・中・高校の児童生徒を対象に作品を募集し、優秀作品を表彰しています。
  平成20年度に16回目の絵画展が開催されました。今回、広島市で、第16回展において優秀作品として表彰された作品24点を紹介するための展示が、下記のとおり開催されます。
▲「黄葉夕陽村舎詩」の中にある「画山水」という詩をもとに描かれた作品

▲「画山水」を現代詩に書きかえたもの
(漢詩のままでは子どもたちにわかりにくいので、
現代詩に書きかえて紹介)

  現代人にも通じるリアルな描写力を持った茶山の詩をもとに、子どもたちが描いた感性豊かな作品を、ぜひご覧ください。

【展示期間】平成21年7月29日(水)〜8月11日(火)
【時  間】10:00〜18:00
※7月29日(水)は、13:00〜18:00
 8月11日(火)は、10:00〜13:00
【場  所】広島県民文化センター 2階 文化情報コーナー前
        (広島市中区大手町1−5−3)
【主  催】菅茶山顕彰会・茶山ポエム絵画展実行委員会
※ホームページアドレス:http://www8.ocn.ne.jp/~chazan/
【お問い合わせ先】公益財団法人ひろしま文化振興財団
            TEL082-249-8385   FAX082-249-7531
※ 「第16回 茶山ポエム絵画展」は、公益財団法人ひろしま文化振興財団が助成しました。

■本サイト内の菅茶山に関するページ↓
菅茶山と頼山陽
廉塾(れんじゅく)
黄葉夕陽村舎詩(こうようせきようそんしゃし)