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イベント : 筆の里工房「酒票の美−文字と意匠−」

掲載日時: 2021年09月01日

日本酒の酒蔵は全国に1,300以上。各地には、その土地の風土に育まれた個性豊かな銘柄があります。その銘柄を目でも楽しませてくれるのがラベル(酒票)です。


ラベルにはそれぞれ由来があり、歴史があり、蔵元の酒造りへの想いが込められています。各地の蔵元は、酒質だけでなくラベルの見栄えでも競いました。酒銘の表記は、素朴な筆書きから、たっぷりとした書体で、ハネ、払いの筆勢を強調するデザイン文字(ひげ文字)へと進化。その背景は、桜や牡丹、鶴亀などの伝統的な意匠で彩られています。


筆の里工房(熊野町)では、浮世絵版画のような明治の樽貼りから、それを継承して小型化した瓶ラベル、また戦前の朝鮮や樺太、戦後のブラジルや米国など「海外」ラベルまで一望する企画展「酒票の美−文字と意匠−」を開催します。あわせて、酒蔵と交流のあった書家や画家たちが手掛けた文字についても紹介します。

日本酒は地域を代表する文化の一つ。東広島市西条は灘、伏見とともに日本三大酒処として有名ですが、広島県内にはいたる所に酒蔵があります。広島ならでは絵柄であったり、意外な人が手掛けていたりと、県内の銘酒ラベルも必見です。多彩なラベルをぜひご堪能ください。

「酒票の美−文字と意匠−」
開催日:9月17日(金)〜11月7日(日)
時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌日) 
会場:筆の里工房(安芸郡熊野町中溝5-17-1)
入館料:大人 800(600)円 小中高生 250(200)円
※未就学児無料
( )内は20名以上の団体料金
問い合わせ先:筆の里工房 TEL 082-855-3010
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館情報などに変更の生じる場合があります。最新情報は筆の里工房まで。