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お知らせ : 備後絣音頭を伝承〜動画によるデジタルアーカイブ化〜

掲載日時: 2021年03月18日

備後絣音頭をつなぐ会(福山市新市)は、備後絣とともに親しまれてきた“備後絣音頭を”継承していこうと2010年に地元有志によって設立し、振り付けを踊りやすくアレンジして普及に励んでいます。今回、音頭の振付や活動の様子を知ることができるHPを作成しました。


備後絣は伊予絣、久留米絣と並ぶ日本三大絣のひとつ。
江戸時代末期、現在の福山市芦田町に住んでいた富田久三郎が織物の研究を重ね、製作技法を考案して作った絣織物が発祥とされ、最初に織った模様が井桁模様といわれています。
明治初期に品質改良が進み、美しさ、珍しさが人々の注目を浴び、「備後絣」の名称で全国に広がりました。 

1952年に、地場産業の発展と地域の人と人が心をつなぎ合うことを願って作られたのが“備後絣音頭”。福山市出身の詩人木下夕爾が書いた「備後よい所 機(はた)どころ」といった歌詞がもとになっています。地域の祭りや小学校で盛んに踊られていましたが、製造業者の減少とともに踊る機会も減ってきました。

地元有志によって“ふるさとの宝”と大切に継承されている備後絣音頭。発表の機会が減ったり、対面での活動が制限される中、デジタル技術を活用した取り組みに期待が寄せられています。

備後絣音頭びんごかすりおんどをつなぐ会HP
https://bingokasuriondo.jp/