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イベント : 頼山陽史跡資料館 平成29年度『連続講座』

掲載日時: 2017年05月31日

 頼山陽史跡資料館(広島市中区)では、毎年、一つのテーマについて研究者等にお話しいただく講座を開催しています。今年度は「中世山城を攻略せよ!」として、広島城が出現する前の中世の山城をテーマに、6月3日(土)から始めます。

 「中世山城」は、鎌倉時代から室町時代をへて戦国の動乱にいたる時代、主に山の尾根や独立した岡などを利用し、様々な防御施設を施した戦闘用の施設です。
 中世の遺跡は数が少なく、「中世山城」は中世史研究に欠かせない材料で、県内にも現地に城の痕跡が残っている山城が1、300ヵ所以上確認されていますが、発掘調査された 今年度の連続講座は、6月3日(土)から来年1月20日(土)まで5回にわたり、県内の「中世山城」について、見学や調査の方法、考古学や文献史学の研究成果など、多彩な内容でお届けします。城跡は少なく残された文献も限られるため、地道な調査が続けられています。

 開催場所は、頼山陽史跡資料館から東に約100mの場所にある「合人社ウェンディひと・まちプラザ(広島市まちづくり市民交流プラザ)」の南棟3階の会議室A・Bです。
 考古学や中世史、広島の歴史・文化に興味のおありの方は、ぜひ、お聞きください。

(頼山陽史跡資料館職員)

※1枚目の写真:安芸高田市「郡山城跡」航空写真(安芸高田市教育委員会提供)
※2枚目の写真:北広島町「小倉山城跡」発掘調査中の様子(北広島町教育委員会提供)

≪平成29年度 連続講座 実施内容≫
■日程(全5回)
◎第1回 「初心者のための中世山城攻略法」
日時:6月3日(土)14:00〜16:00
講師:山岡貴宏(広島県教育委員会文化財課)
◎第2回「地表面観察から見た中世山城」
日時:7月22日(土)14:00〜16:00
講師:尾崎光伸(広島県立歴史博物館)
◎第3回「古文書から見た中世山城」
日時:9月16日(土)14:00〜16:00
講師:木村信幸(広島県立歴史博物館)
◎第4回「広島近郊のおすすめ中世山城」
日時:11月18日(土)14:00〜16:00
講師:吉野健志(東広島市教育委員会文化課)
◎第5回「考古学から見た中世山城」
日時:1月20日(土)14:00〜16:00
講師:小都隆(広島県文化財保護審議会)

■会場
合人社ウェンディひと・まちプラザ南棟3階会議A・B
(広島市中区袋町6番36号)

■受講方法
受講料無料・事前申込不要
直接会場にお出で下さい。

■お問合せ先
頼山陽史跡資料館 082-298-5051