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イベント : 広島県立美術館リニューアル・オープン20周年記念展「彫金家 清水南山 − 広島が生んだ近代金工の巨匠」

掲載日時: 2017年01月06日

 広島県立美術館は地域の美術文化を奨励し、伝えていくことを使命としています。改築後20周年の節目を迎える今年度、広島県三原市出身で近代金工の巨匠である彫金家 清水南山の業績を改めて御紹介したく、本展を企画しました。あわせて、日本の歴史の中で洗練されてきた彫金芸術に触れていただく機会となれば幸甚です。

 広島県立美術館では1月6日(金)から2月12日(日)にかけて「彫金家 清水南山−広島が生んだ近代金工の巨匠」展を開催します(会期中無休)。

 彫金とは、金属を素材に、打ち出しや彫り崩しによってレリーフを形成したり、文様を切り抜いて透かし彫りにしたり、表面に絵文様を彫刻したり、異種金属を象嵌するなどして、造形し、装飾する技術です。日本の伝統的彫金技術は中世期以後、武士の台頭とともに装剣金工(刀剣外装の金具)の分野で特徴的に発展し、国際的に見ても最高レベルの技術水準に達しました。

 三原市出身の彫金家 清水南山(明治8・1875年〜昭和23・1948年)は、この日本伝統金工の真髄を受け継ぎ、後世へと伝える上で大きな役割を果たしました。その技術は抜群であり、当時美術家の最高名誉とされた帝室技芸員や東京美術学校教授などを歴任しました。本展では、清水南山の格調高い彫金作品を中心に、その源泉となる装剣金工、南山の師である加納夏雄や海野勝Α教え子の増田三男などの彫金作品を交え、さらに、日本画家 平山郁夫の大叔父にあたり自身優れた画家でもあった南山の絵画作品をあわせた約160点を展覧することにより、その業績を包括的に紹介します。

 清水南山をテーマとする展覧会は、当館では昭和61年以来30年ぶりの開催になります。この間、清水南山の出身地では、三原市教育委員会が、作品の所在調査や新規購入に加え、数度にわたり展覧会を開催されたほか、地元有志による郷土と南山先生を語る会が、遺品・書簡類の整理や研究、三原市重要文化財への指定などに取り組まれ、様々な積み重ねがなされて参りました。
また、清水南山に縁の深い東京藝術大学や法隆寺においても、所蔵品や歴史に関する大規模な研究調査などが行われて来ました。

 この度の企画は、これらの成果を踏まえ、清水南山の業績をより具体的に跡付け、多くの人々に、地域の誇りであり、日本を代表する彫金家 清水南山の素晴らしさを伝えることをねらいとしております。
会期中、1月22日(日)には飯野一朗氏(東京藝術大学教授、工芸科彫金)を迎えて講演会「日本の彫金−技術とその魅力」、毎週金曜日には担当学芸員によるギャラリートークなど、展覧会をさらに楽しんでいただくためのイベントも準備しています(くわしくは当館ホームページを御覧ください)。
本展が、日本のすぐれた彫金文化に触れていただくとともに、郷土・広島ゆかりの偉人や美術文化への関心を高めていただく機会となれば幸甚です。

広島県立美術館 主任学芸員 宮本真希子

※作品キャプション
■写真1枚目:《獅子文香炉》 昭和19年 東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives
■写真2枚目:《腕相撲図硯屏》 昭和11年 京都国立近代美術館蔵

「彫金家 清水南山−広島が生んだ近代金工の巨匠」展
会場:広島県立美術館(広島市中区上幟町2-22)
日時:平成29年1月6日(金)〜2月12日(日)9:00〜17:00(金曜日は19:00まで)※会期中無休 ※1月6日は10:00から ※入館は閉館の30分前まで
入館料:一般1100円(900円)、高・大学生700円(500円)、小・中学生400円(200円)
※( )内は前売・20名以上の団体料金 
※学生券のお求めの際は学生証のご掲示をお願いします。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。手帳をご掲示ください。
問合せ先:広島県立美術館082−221−6246