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イベント : みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)秋の特別企画展『麗しき日本刀−中・四国の現代刀とその世界−』

掲載日時: 2016年09月01日

 みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)(三次市)では、9月16日(金)から11月6日(日)まで、「麗しき日本刀−中・四国の現代刀とその世界−」と題し、現在中国・四国地方で活躍する25名の刀匠たちが鍛え上げた新作の現代刀を展示します。日本刀に関する関連行事も盛りだくさんです。

 日本刀は、素材の鉄と鍛錬法に独特の工夫を凝らし、刃物に求められる三条件「折れず、曲がらず、よく切れる」の調和を極めた機能美によって、世界から「鉄の芸術」と評価され、現代でも全国各地で多くの刀匠が伝統の技を受け継ぎ日々作刀を続けています。

 今回の展示会では、重要文化財に指定された日本刀などによって、日本刀の特徴や歴史を紹介するとともに、現在、中国・四国地方で活躍する25名の刀匠たちが鍛え上げた新作の現代刀をご覧いただき、わが国が誇る日本刀の素晴らしさと、現在も進化を続ける刀匠の技を堪能していただきます。

 会期中には、刀匠たちが日本刀の魅力を語り合うシンポジウムや講演会、居合・剣術の実演、日本刀の鑑賞会など多くの関連行事を開催します。この機会にぜひ、日本刀の魅力を再発見してみてください。

第1章「日本刀の歴史」
重要文化財 太刀 「長光」(岡山県立博物館蔵)や、刀 無銘 「伝青江」(当館蔵)など、文化財として伝えられている日本刀をご覧いただきながらその歴史的な変化などを紹介するとともに、日本刀の特徴や見どころなどを紹介します。
第2章「中・四国の現代刀匠展」
中・四国で活躍する25名の刀匠たちのプロフィールとともに、昨秋から今春にかけて鍛え上げた新作現代刀をご覧いただきます。
(広島県立歴史民俗資料館学芸課長 田邊英男)

※写真説明
重要文化財 太刀「長光」(鎌倉時代、岡山県立博物館蔵)/全長73.0cm、反り2.0cm
作者の長光は備前長船派の創始者光忠の子とされる。長光の典型的な作風を示す作品。1942年指定。

『麗しき日本刀−中・四国の現代刀とその世界−』
【会期】9月16日(金)〜11月6日(日)
【時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休館】毎週月曜日(9月19日、10月10日は開館)
【会場】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)(三次市小田幸町122)
【料金】一般500円(400円)、高・大学生380円(300円)、小・中学生250円(200円)
※( )は20名以上の団体料金
※ひろしま教育ウィーク期間中[11月1日(火)〜11月6日(日)]は、小・中・高校生無料11月3日(木)(文化の日)は、どなたも無料で見学できます。
【問合せ先】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)0824-66-2881

関連行事
1.記念座談会「現代刀の魅力と未来を語る」9月24日(土)14:00〜16:00  
司会:及川史朗(全日本刀匠会 イベントプロデューサー)  
パネラー:三上貞直(刀匠)、久保善博(刀匠)、漫画家 かまたきみこ 
2.記念講演会「日本刀の美−大地と人間と−」10月1日(土) 14:00〜16:00
講師:金田 晉(広島大学名誉教授) 
3.刀剣教室
第1回「日本刀の世界」10月8日(土) 14:00〜16:00
講師:石岡清秀(日本美術刀剣保存協会広島県支部 副支部長) 
第2回「日本刀入門」10月22日(土) 14:00〜16:00
講師:茨木一郎(日本美術刀剣保存協会広島県支部 副支部長) 
第3回「日本刀の楽しみ方」10月29日(土) 14:00〜16:00
講師:西本直彦(日本美術刀剣保存協会広島県支部 支部長) 
4.実演会
(1)剣術実演10月10日(月) 10:00〜11:00、13:00〜14:00
実演者:松葉国正(刀匠) 
(2)居合実演10月23日(日)14:00〜15:00
実演者:折口浩三(全国居合道中国地区連盟) 
5.ワークショップ
(1)ペーパーナイフづくり11月5日(土)
第1回10:00〜11:00/第2回11:00〜12:00/第3回14:00〜15:00/第4回15:00〜16:00
講師:久保井輝政(刀匠)
参加費:1500円
6.展示解説会9月25日(日)、10月30日(日)14:00〜15:00
解説:広島県立歴史民俗資料館職員