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三次鵜飼の民俗技術(みよしうかいのみんぞくぎじゅつ)

鵜飼は、三次の夏の夜を代表する風物詩である。今は6月1日から9月10日まで観光鵜飼として行われているが、魚を捕って生活するための昔の鵜飼の技を今に伝えていることから、広島県で初めて「民俗技術」として指定された。
三次では古くから舟運や川漁などの川と深い関わりを持つ仕事があり、鵜飼もそうした仕事の一つで、三次の鵜飼は400年以上の歴史があると言われている。
日が暮れて暗くなった頃、川を強い光で照らしながら舟から鵜匠が鵜という鳥を使って魚を捕る。舟には鵜を使う鵜匠と舟を操る舵子の二人が乗る。その時、舟の先につけたカーバイトランプという照明で川を照らす。このカーバイトランプを使うことや鵜をつなぐ手縄が日本一長いこと、細くて長い舟の形などが、三次の鵜飼独特の技法である。
三次では鵜舟と遊覧船が並走しながら進むため、その様子を間近に見ることができる。
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