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紫陽花ロード(あじさいろーど)

 神辺平野から望む黄葉山(こうようざん)(神辺城跡)は、古城跡にふさわしい峻嶺である。とはいえ備南の連山はけわしさの中におだやかな丸味もあって心を和ませてくれる。
 黄葉山系の西、平野にのぞんでかから山がある。ここに約1,000本のサクラが植えられた吉野山公園がある。町民の憩いの場所で、花見時にはわんさと人が集まる。
 公園から城跡にかけて、遊覧道路が山頂にのびている。山腹を縫って登る道すじに、600本はあるというアジサイが、6月中旬になると七色の花をかかげる。
 このアジサイは、地元の篤志家が、昭和50年(1975)に、植え付けたもので、標高100メートルの山頂にある歴史民俗資料館までおおよそ500メートルの間。春はサクラ、夏はアジサイでいろどられ、だれいうとなく、「紫陽花ロード」と名づけ、親しまれている。
 アジサイは「七変化」ともいい、色の変化を永く楽しめる。この花の美しい部分は、花弁でなく、萼(がく)である。耐寒性のある落葉灌木(かんぼく)。
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