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安楽寺のサツキ(あんらくじのさつき)

 山腹を巧みに利用して建てられた安楽寺は、自然環境がすばらしい。
 小さな渓流は境内に流れ込むと、人工滝を落ちて池に注ぎ、客殿の床下を通って庭を貫流する。
 急こう配を生かした庭には、300種、3,000本といわれるサツキが植えられ、花の季節には、今では珍しい草ぶきの庫裡(くり)が花の海に浮かぶ。例年、5月3日、4日にサツキまつりが行われる。
 さつき寺の異名をもらったのは昭和25年(1950)頃から。住職が、本尊に花を捧げる目的で境内全域をサツキ園にしたからである。
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