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熊野の大トチ
(くまののおおとち)
県道比婆山公園線より大羽川(おおばねがわ)沿いに1.5キロメートルほど入った所の左岸、道路と川岸との間の斜面に、全国でも有数の巨樹であるトチノキ(国天然記念物)が双子のように2本並んで立っている。相接した基部の共通根回り周囲12.2メートル、樹高25メートル内外、樹幹の目通り幹囲はそれぞれ約7および6メートルである。大きい方の基部に空洞があり、子供なら30人ぐらい入れる程の大きさであるという。
トチノキは、北海道(北限は銭函(ぜにばこ)付近)、本州、四国、九州に分布し、山地谷筋の肥沃地に生育する。材は軟らかくて狂いやすく、その上腐りやすいので利用価値は小さいが、木目の美しいものは装飾材として用いられる。
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