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三永水源地のフジ
(みながすいげんちのふじ)
西条盆地の春の訪れは、三永水源地構内に棚づくりされた西日本随一といわれる、フジ棚からかもし出す、フジ独特の甘い香りが運んでくる。
フジは、マメ科の落葉つる性木本。つるは右巻きで、長さ20〜90センチの長い総状花序を出し、基部の方から咲き始める。
幅6メートル、総延長360メートルにわたって作られたフジ棚に100本余りのフジが紫(三尺フジ)、白(花尺短)、ピンクの花穂を長く垂れ下がらせ、蝶形花が一斉に咲き乱れる開花期(5月上〜中旬)はまさに壮観である。
このフジ棚は、昭和31年(1956)水源地に勤務する職員の思い付きによって水道パイプの廃材を利用して作ったといわれる。
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