広島県の文化資源画像

本宮八幡神社の美人杉(ほんぐうはちまんじんじゃのびじんすぎ)

 東広島市豊栄町と福富町の境界に位置する西原山(734メートル)の東側にある海抜400メートル内外(付近の平野との比高約25メートル)の丘陵地に、針葉樹の木立が起伏する本宮八幡神社の美しい社叢(しゃそう)(県天然記念物)がある。うっそうと茂った森の中に鎮座する神社の拝殿横に、「美人杉」または「千年杉」と呼ばれて土地の人々に畏敬されているスギの巨樹が高くそびえている。
 根回り周囲12メートル、胸高幹囲8.4メートル、高さは40メートルに達する県内有数の巨樹である。過去何度も落雷を受けたが屈せず、雄大端麗な姿を維持しながら長い樹齢を重ねて、乃美(のみ)の里を守ってきた神木である。
 社叢は、主としてスギ、ヒノキ、モミ、ツクバネガシなどよりなり、下層には、ヤブツバキ、シキミ、ヒサカキ、ユズリハ、ヒイラギなど、暖温帯の自然林に特徴的な常緑広葉樹の種類が多く見られる。スギには、前記「美人杉」の他に、胸高幹囲3メートルを超える大木が十数本数えられる。
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