広島県の文化資源画像

石ヶ谷峡(いしがたにきょう)

 広島市の北西部佐伯区湯来(ゆき)町にある。太田川の支流水内(みのち)川のさらに支流に当たる。
 延長約7キロメートルにわたって断崖や絶壁が続いている。花崗岩の川床は白っぽく、清流が流れている。竜頭(りゅうず)の滝や灯明の滝など多くの滝があり、断崖も、高さ約300メートルのコウモリ岩や、100メートル余の屏風岩などの奇岩、怪岩もあり、1日の清遊に適している。
 付近には、湯来温泉や湯ノ山温泉などもあり、湯来温泉は、約1,500年前の大同年間に発見された古い歴史をもつ。湯ノ山温泉は宝永4年(1707)に湯出した。湯来温泉とともに、広島では数少ない温泉湯の1つである。
 効能は神経痛、リュウマチ、胃腸病によく効くといわれ、食物もイノシシなべやコンニャクのさしみ、清流でとれるヤマメ、マス、アユなどもある。
 山間であるため鄙(ひな)びた温泉場で渓谷の探勝をかねて訪れるのがよい。春から夏、秋にかけてがよいが、冬の雪景色もまたよい。
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