地蔵鼻（じぞうばな）
| 四面海に囲まれた因島の東南。因島三庄（みつのしょう）町の突端にある岬のこと。渚につながる急な坂道を下ると、磯づたいに大小さまざまのお地蔵さんが並ぶ。その先の海際に丸い大きな自然石があり、�猊，涼和△気鵝蹐噺討个譴訝和△了僂�刻み込まれている。また、慶長４年（１５９９）の銘が判読できる。 因島村上海賊の美可崎城主、金山亦兵衛康時なる者が帆別銭（通行料）を徴収しようとした船に乗っていた周防国の蔵人の娘の美しさに魅せられて側女にしようと迫ったがはねつけられ、怒って娘を切り殺した。その後、夜な夜なその渚から琴の音が聞こえ娘の亡霊が康時を悩ませたので、改心した康時が渚の石に地蔵を彫り娘の霊を慰めたという言い伝えがある。 この渚の小石を持ち帰れば、子授け、安産などの女性の願いがかなえられるというので、願掛けの女性の姿が絶えない。願いがかなうとお礼に地蔵を捧げるならわしとなっており、渚に並ぶそれら小地蔵の群は、海の展望の素晴らしさと相挨（あいま）って一つの奇観といえよう。 平成２８年（２０１６）に「“日本最大の海賊”の本拠地：芸予諸島―よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶―」に認定され、その構成文化財となっている。 |
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