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江の川(ごうのかわ)

 江の川は、広島県旧山県郡大朝町(北広島町)に源を発し、三次で馬洗川・西城川、神野瀬川と合流し、中国山地を横断して島根県を迂回し、江津市で日本海にそそぐ全長約206キロメートル、流域面積約3,870平方キロメートルの一級河川である。
 この川の流域の約3分の2は広島県内にある。また、本支流が三次市で樹枝状に合流するところから、三次付近では集中豪雨時に異常に水位が上昇し、洪水の被害をまねきやすくなっている。
 江の川の舟運は中国路の陰陽を結ぶ大動脈として早くから利用され、全盛期には数百隻の川舟が三次の商品や川本からの鉄や薪炭、江津からの石州サバなどを運んだ。
 しかし、鉄道やダムの建設に伴い、昭和初期の頃にはその姿が見られなくなった。
 現在も行われている「三次の鵜飼」は、約400年の伝統をもっており、夏の風物詩となっている。この「三次の鵜飼」は戦国時代の末期に始められたと言われているが、現在のような小舟を使い数羽の鵜を操る舟鵜飼が盛んになったのは、寛永年間(1624〜1643)に初代三次藩主浅野長治が参勤交代の折、岐阜県長良川の鵜飼を見てからのことだとされている。
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