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神之瀬峡(かんのせきょう)

 神之瀬峡は、神之瀬川と江の川の合流点から神之瀬川上流約32キロメートルの地点にあり、全長約5キロメートルにわたって形成された峡谷である。
 神之瀬川は、一級河川江の川の1支流であり、旧高野町(庄原市)にある猿政(さるまさ)山(標高1,268メートル)付近を源流としている。
 河川延長は約80キロメートルで、高暮(こうぼ)ダムと沓(くつ)が原ダムの2つのダムをもつ。
 神之瀬峡は、この中の1つである高暮ダムから神之瀬発電所までの間に形成されている。
 この峡谷は神之瀬川の激しい侵食により深さは約300メートルにも達している。その侵食の激しさは、旧河底を示すロックベンチが、現在の河底より上へ約数メートルの位置に達していることからも伺うことができる。
 また、河底の随所には、湧き出す鉱泉によるアブクや変色現象があり、特異な自然現象を呈している。この近辺一帯は、県立自然公園に指定され、四季折々の景観を楽しむことができる。
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