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西条盆地の溜池と吾妻子滝(さいじょうぼんちのためいけとあづまこのたき)

 西条盆地は周囲を海抜400〜600メートルの山地に囲まれた海抜約200メートルの盆地であり、約100万年前〜2万年前の地層が分布している。この地層分布は西条湖成層と呼ばれている。
 西条盆地は県内屈指の盆地であり、米作中心の穀倉地帯となっている。
 しかし、この盆地の水源の涵養(かんよう)は好ましくなく、そのため約2,200を数える溜池が作られた。
 これらの溜池が独特な地域景観を呈しているのである。
 また、これら溜池には、水生植物群落が見られ、学術上貴重な地域ともなっている。
 吾妻子滝は三永水源地に近い黒瀬川にかかる滝で落差は約15メートルである。この滝は西条盆地が上の段と下の段に分かれていることを示しており、三永水源地はこの段差を利用して作られたものである。
 滝の上には吾妻子観音堂と呼ばれる六角形の堂がある。
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