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妹背の滝
(いもせのたき)
広島から西へ約17〜18キロメートル、宮島の対岸にある。宮島口からさらに西へ進み、内陸へと入ると、山麓の山なみの中に、この滝がある。
滝は豪快な流量の多い雄滝と、清楚な雌滝の2つの滝が対比しており、古くから夫婦滝として知られている。
入口にある大頭神社からこの滝に通じる道も風情があり、春から秋にかけて訪れる人が多い。
付近には、天然記念物ベニマンサクの群生する鴉ケ岡貯水池(まんさく湖)がある。
ちなみに、ベニマンサクはマンサク科の落葉灌木で、ハート型の葉をしており、秋になると鮮やかな紅色に紅葉し、大変美しい。この木はかつて日本が氷河に覆われていた頃の名残りで、北方系の寒い所に生育する木である。これが西南日本のこのような暖地に残っていることは珍しく、天然記念物に指定されたのである。
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