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万古溪(ばんこけい)

 旧佐伯町(廿日市市)を流れる大虫川が地質の境界を刻んだ深い溪谷である。左右には700メートル前後の山があり断崖絶壁にかこまれている。蛇行しながら高さ20メートルの大滝(大魚切)と小滝(ねむり滝)の二段滝で構成している。
 谷へ降り川沿いに上流へ行くと孫渕とよばれている長さ12メートル、幅7メートル、深さ5メートルもある大きなポットホールがある。さらに上流に行くと、左右を50メートル前後の絶壁にかこまれた大きな滝つぼがある。大滝は北東から落ち、滝つぼからは北西に流れをかえている。
 万古溪の入口から大虫川に下り、そこから約
200メートル上流に上ったところに小滝がある。幅約2メートル、高さ4.5メートルの小さい滝である。
 万古溪は、周辺の森林とともに深山幽谷の溪谷美を形成し、ハイキングなどで多くの人々に親しまれている。
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