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船佐・山内逆断層帯
(ふなさ・やまのうちぎゃくだんそうたい)
洪積世の地殻変動を示すもので、船佐の逆断層帯は、旧高田郡高宮町(安芸高田市)内において、東西約2キロメートルにわたって点々と露頭があり、新生代第三紀中新世層が第三紀末から洪積世初期の新しい礫層でおおわれ、両者の上に基盤の花崗岩が押し上げられた逆断層である。
山内の逆断層帯は、三次盆地北辺から庄原市内まで約16キロメートルにわたって山麓に連続して追跡され、古い基盤の玢(ひん)岩とその上に堆積した第三紀中新世備北層群の基底礫岩層が上位の備北層群砂岩層上に押し上げられている。
これらの逆断層は洪積世の形成で、中国山地や瀬戸内海形成史上貴重な資料である。
昭和36年(1961)国の天然記念物に指定された。
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