文化をめぐる−広島県の文化資源−

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三段峡(さんだんきょう)

 太田川支流、柴木川沿いの長さ10キロメートル余の長大な峡谷で、景観がすばらしい。水流は石英斑岩や花崗斑岩の基盤を深く侵食し、数ヵ所で高さ100メートルに及ぶ大岩壁を現出し、幾多の滝・急流・渕を形成している。特に竜ノロ・黒渕・猿飛・二段滝・三段滝・竜門・三ツ滝の景勝はよく知られている。
 この峡谷は、針葉樹と広葉樹の混合からなる原始林に被われる。春にはコブシ、フジ、初夏にはキシツツジが咲き、夏には深緑、秋には紅葉が美しい。
 三段峡を最初に紹介したのは、明和5年(1768)の『松落葉集』で、三段滝・竜ノロ・猿飛の三景が収められている。その後『国郡志下調書出帳』にも記されているが、概して地元の人たちの間で知られる程度で、文人が訪れることもなかった。これを世に出したのは熊南峰である。
 南峰は、広島の写真館の写真技師であったが、山県郡の出張撮影にも従事していた。大正6年(1917)以後、入峡1,000回ともいわれるほどその魅力にとりつかれた。彼の写真を通して広く世に紹介されることになり、大正14年(1925)には国の名勝となった(指定調査にも南峰は同行した)。現在は特別名勝になっている。
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