姫谷焼窯跡（ひめたにやきがまあと）
| 窯跡は、国道１８２号を福山から北にのぼる、百谷（ももたに）の西に開いた小谷の傾斜面にある。姫谷焼という色絵皿（いろえざら）が備後の各地に伝世されており、江戸時代初期の有田焼や九谷（くたに）焼に対比できるものとみられていた。窯跡は、昭和のはじめ頃から知られていたが、本格的な調査は、昭和５２年（１９７７）から福山市教育委員会によって行われた。 その結果は、小谷の傾斜面にほぼ平行して２基の窯が重複していることが明らかとなった。全長約１６メートルの階段状連房式の登窯で胴木間（燃焼室）と６房の焼成室からなる。古い１号窯は半地下式でその上に重なる２号窯は地下式とみられているが、出土の焼物に大差のないところから比較的短期間の操業のようである。出土の焼物としては、染付、白磁、鉄絵、青磁、�Т錙覆擦辰�）、陶器などで、日常雑器というよりも高級な製品を生産していた。 |
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