広島県の文化資源画像

入船山公園・美術館前の通り(いりふねやまこうえん・びじゅつかんまえのとおり)

 入船山一帯には、古い松並木がよく残っている。松の緑がひと際濃く、小高い丘の上に入船山記念館がある。入口の斜面にでっかい大時計の掛かった塔がある。大正10年(1921)呉工廠造機設計工場の2階建屋根に取り付けてあったもの。屋根はドーム型、直径1.5メートルの文字盤で、今も正確に動いている。
 記念館は、旧海軍呉鎮守府司令長官官舎を流用したもの。県の重要文化財に指定されいるほどで、明治時代の洋風建築として貴重な建物。ここには旧軍関係の資料が多数展示されている。軍服、礼服、軍艦模型や写真など、昔日の栄光と崩壊の歴史を物語るものが多い。
 郷土資料、民俗など呉を中心とする芸南の歴史や、生活史を知る上の展示もしてある。緑の影が濃い庭には、昔の往来安全の石灯籠や、町村の境界碑なども置かれ、古き時代を物語っている。
 入船山の森の一角に、昭和57年(1982)呉市立美術館が完成した。本瓦葺き、寄棟造り、亀甲模様のれんがタイル張り。イタリア大理石の内装で、明治時代の洋風建築に似ている。歩道には、れんが、タイル、れんがブロックを敷き、約200メートルの間に5体の彫刻を置く。“芸術の散歩道”となっている。
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