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厳島神社参道(いつくしまじんじゃさんどう)

 神の島「宮島」は、日本三景の1つとして人々に親しまれてきた。平清盛によって建てられたころの遺構を残す厳島神社は、大鳥居とともにあでやかな姿を海に映し、華やかな王朝絵巻を今に伝えている。また、昔から海の守護神として、近在の船方の信仰も厚い。
 神社への道は、桟橋からずらりと並ぶみやげもの店、食堂、旅館などの商店街を抜け、石の大鳥居に始まる御笠浜を通って本殿へ行くのが一般的である。
 清盛祭など、多彩な催し物もこの道で行われる。
 参道の御笠浜では、毎年12月31日の大晦日午後6時、松木の大束に火を付け、男衆が駆け、火の海となる。勇壮な絵巻"鎮火祭"である。
 昔をしのぶ道が、山すそに沿って一歩入ると、今も残っている。間口が狭く奥行きの非常に深い、宮島独得の屋敷割りが見られ、ぶらり散策するのに楽しい道である。
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