広島県の文化資源画像

俵原道(とうらばらみち)

 旧芸北町役場から国道186号を浜田方面へ走ると、約4キロメートルで亀山の信号に到達する。この信号を右に折れた町道が俵原道である。交差点から約700メートル走ると、視界が急に明るく広く展開し、緑の空気が胸に吸い込まれ、爽快な気分になる。
 左右に広がる牧草地の中を、舗装された幅4メートルの道が一直線に約2,000メートル、定規で線を描いたごとく延びて雄大な景観である。中国山地ならではの規模で、思わず車から降りて、広角レンズを構えてシャッターを切った。
 この道は亀山から野々原まで5,500メートル続くが、何といっても圧巻は牧草地帯を貫く一直線の道である。
 牧草地、野草林地、合わせて70ヘクタール、11月から翌年4月下旬ごろまで、和牛約130頭が冬を越す風情もまた格別である。自然と人間と動物が息吹く、牧歌的な俵原道の中に浸るのも楽しい。冬はスキー客でにぎわう。
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