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八朔(はっさく)

 万延元年(1860)、田熊の真言宗浄土寺の恵徳和尚が境内で新樹種の2本を発見した。おそらくは食べすてた種子から発芽したものであろう。結んだ実を食してみると、適度の酸味と糖分を含んだ風味があり、人々の評価を得た。2本のうち1本は早く消滅したが、他の1本は八朔の原木として長く珍重されてきた。
 旧暦の8月1日頃から食べられることから、「八朔」の名が付された。
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