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串柿(くしがき)

 原料ガキは「上丸」、「青柿」が主である。その原料ガキの皮をむいたものを、「外ニコニコ、仲むつまじく」との縁起をかついで、中に6個、外側に2個ずつ配列し、竹の串にさす。
 30〜40日天日で乾燥するとあめ色の串柿ができる。
 (旧)御調町の特産物として名声を博し、正月用の飾り物として珍重されている。
 菅野地区は、標高250メートル〜300メートルという台地上で、昼夜の温度差が大きく、風通しや日あたりがよく、しかも寒気が強いところで、串柿作りには最適の場所である。
 11月から12月にかけてが、串柿作りの最盛期。家ごとに「カキすだれ」が冬の日ざしを浴び、あたり一面に甘ずっぱい香りが漂う。串柿は、晩秋から初冬にかけて農家の軒先を埋めつくし、風情に富み、また壮観である。
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