広島県の文化資源画像

クワイ(くわい)

 クワイの原産は中国で、葉は根生、球茎を食用とする。広島県内では、水田の片隅などで、もっぱら自家用として栽培されていた。
 福山では、現在の千田町や木之庄町で始まり、大正末期になって福山城の堀や低湿地などで栽培されるようになった。芦田川の砂地は、クワイの栽培に適しており、戦後に本格化し、「福山クワイ」の名前で、西日本に広く知られるようになった。
 正月には「芽が出る」という縁起物として好んで料理に使われる。昭和47年(1972)、ハワイへ出荷して以来、日系人からふるさとの味として歓迎されている。最近は、米作よりの転作作物としても注目されている。
3_4_06001.jpg

前のページへ戻る