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ウド(うど)

 ウコギ科の多年草。日本各地から、中国の東北地方、朝鮮半島に分布している。山菜の王者といわれるタラノキと同属だが、風味からいえばウドがはるかにまさる。香りは野生のウドがはるかに強烈で、アクが強く野菜というより山菜に入れられている。栽培ウドはすべて遮光栽培した白ウドだが、中には淡いピンクをした種もある。
 ウドは、自然状態では初夏に出る新芽を収穫する。しかし、現在は複雑な栽培技術が研究され、ほとんど周年出荷が可能である。
 ウド栽培は根株栽培と、軟白栽培の2段階に分けられる。
 親株を1年間、畑で養育し、冬に収穫用の根株を零度に保った冷蔵室に保存する第1段階。そして第2段階の軟白栽培。夏、低温を保ちやすい半地下式の全暗室に、冷蔵室から取り出した根株を入れると、約40日で収穫できる。根株の冷蔵期間が長いほど収量も減り、経費もかさむが、市場で品薄のため価格は高い。
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