広島県の文化資源画像

バレイショ(ばれいしょ)

 風光明媚な瀬戸内海沿岸と島々は、年平均気温15.6度、雨量も年間1200ミリ程度と、極めて恵まれた気象条件を備えている。それに土性も壌土または砂壌土で、バレイショの栽培に好適した地帯である。
 特にこの地帯の種バレイショは、恵まれた環境と、すぐれた栽培技術で、良質であるばかりでなく、多収うけあいの種で、春作、秋作共に利用され、好評を博している。
 東広島市安芸津町、竹原市にまたがる一帯は、本県を代表する秋バレイショの産地。
 品種は「農林一号」が主体であったが、最近は「赤じゃがいも」が導入され、主体となっている。
 秋バレイショは、8月下旬から9月上旬に植え付け、12月には掘り取る。土地の人は「百日栽培」だといっている。気温、土壌、日照時間など、好適していないところの栽培は成立しない。いかにこの地域が、恵まれているかがわかる。
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