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こんにゃく(こんにゃく)

 油木町大字上野にこんにゃくが導入されたのは、約200年前と伝えられており、これが神石郡でのこんにゃく栽培の始まりである。
 本格的に栽培を進めたのは明治後半から大正にかけてで、このころから畑地帯の重要な作物として各町村において奨励されたといわれる。昭和10年(1935)代には全国屈指の産地にまで成長したが、第二次世界大戦に入ってから栽培面積は減り続けた。戦前の面積に復元したのは昭和30年(1955)代である。
 こんにゃく芋の栽培は、気象、土地条件などで限定され、(旧)油木町を中心とした(旧)神石郡と(旧)甲奴郡あたりであり、こんにゃくの特産地として名声を保ってきた。
 秋になって葉が枯れると芋を掘り取り、大きい芋についた「たるご(きご)」という小さい芋も貯蔵しておき、翌年そのまま植える。これを繰り返すこと4年で、こんにゃくが作れる芋になる。
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