広島県の文化資源画像

雄賀原から八幡への道(おがはらからやはたへのみち)

 「山県郡雄賀原村へ越す峠の麓には所々に炭焼小屋があって、山ざくらの花が咲いていた。
 此の日はどこまでも澄み切った春日には珍らしい程な蒼さであった・・・。」
 民俗研究家牛尾三千夫の詩情溢れる民俗採訪記である。作者は、島根県の生まれであるが、広島県文化財保護審議会委員を務め、大田植え、神楽などの研究調査に当たった。
 民俗採訪の記録「美しい村」<昭和52年(1977)石見郷土研究会刊>の冒頭に「雄賀原から八幡への道」の紀行文がある。昭和16年(1941)4月27日浜田から乗合自動車で、雄賀原村へ入った。その峠の印象を美しく描いている。
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