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ひな流し(ひなながし)

 3月3日のひな祭り直後の日曜日に、小瀬川流域の木野、穂仁原など4地区で催される。さだかではないが、平安中期に源氏が須磨の浜に出て、船にものものしい人形を乗せて海に流したという記述がある。
 江戸中期に町人文化が栄えると、庶民の間でも古くなった雛人形を水辺で流し、厄払いや縁結びの祈念がなされた。明治末期から大正初期には、こうした雛流しが随所で見られたが、次第に衰えていき、戦後になって復活した。
 現在のひな流しは、大竹市青少年育成市民会議が取り入れ、同市民会議の指導で紙粘土、ようじ、色紙などで作った流しびなを、折敷(おしき)に貼り付け、ワラで作った桟俵(さんだわら)に供物と共に乗せて、川に流している。
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