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けん玉(けんだま)

 江戸時代、廿日市の木工業は傘用ろくろなどのろくろ細工を中心に発展した。明治10年頃には、ろくろ細工による木工玩具(当時の形のけん玉など)の製造も行われていた。大正7年広島県呉市の江草濱次氏が明治期のけん玉を改良した「日月ボール」を考案し、大正8年実用新案として登録した。その江草氏が廿日市を訪れ、廿日市市でのけん玉(日月ボール)作りが始まった。「太陽」を表す玉と、三日月型に彫った皿を「月」と見立てて、「日月ボール」と名付けられた。この「日月ボール」が、現在多くの人々に親しまれているけん玉の原形である。
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