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大野祭り(おおのまつり)

 厳島神社の摂社で、宮島の対岸、大野にある大頭神社に古くから伝わる神秘的な祭りである。厳島神社創建にまつわる伝説に端を発した神事「お烏喰祭」「四烏の別れ」がこの祭りの起源である。大正2年、同神社が現在地に移転したのを機にこの伝統神事は「大野祭り」と名を変えたが、現在も古式にのっとり行われる。祭りの日は午前七時から神社本殿で神事を済ませた後神職らが、境内の森にある「神供の岩」におとぎを供え、黒ずくめの衣装をまとった保存会の人々による烏神太鼓が響き始める。参道には露店が並び、数千人の参拝客で賑わう。
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