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大聖院の火渡り式(だいしょういんのひわたりしき)

 大聖院は真言宗御室派大本山であるが、年中行事として年2回、春季大祭、秋季大祭の中で火渡り式を行っている。この火渡り式は、真言密教の秘法儀式で、貞観年間(832〜909)聖宝理源大師が、日本七霊山の一つである大和大峰山「醍醐寺」で山岳修行中、柴で護摩秘法を行い、毒蛇を退治したことが始まりとされている。大導師が火伏せの秘法を行った後、まだ赤く燃えくすぶり続けている火の粉の上を、大導師、僧侶、山伏、参拝者の順で、それぞれの願望成就を唱えながら素足で渡っていく様子は、荘厳な雰囲気を醸し出す。
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