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廿日市張子(はつかいちはりこ)

 廿日市の張子は、京都伏見の創始と伝えられ、その製作技術は、市内在住の大島家により、約300年前から世襲的に伝承されている。面型全体に細かな大竹産手すき和紙を幾重にも貼り付け、それを天日で乾かした後、中の型を抜き取った細工物が張り子である。それにひとつひとつ手描きで色をつけ仕上げ、以前は泥絵具を使用していた。木型は、約40種あり、おかめやひょっとこ、天狗、おぼこ人形など、喜怒哀楽の気持ちが素直に表現された、手作りの素朴さが伝わる民芸品として愛好家に定着している。平成元年廿日市市の無形文化財に指定された。
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