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神辺二上り踊り(かんなべにあがりおどり)

 「二上(にあが)り踊り」は、盆踊りの一種と考えられ、三味線の曲を基調に、頭に鉢巻または頬かむりをした踊り手が列を成して練り踊ったもので、踊り唄が無いのが特徴である。
この踊りの起源については定かでないが、一般的に三味線の調子に合わせて踊るおどりが現在の形式に定着したのは、寛永年間(1624〜1644)に京都で「本調子」・「二上り」・「三下り」などの三味線の調弦法が大成されてより以降とされ、旅人が往来した宿場町などを中心として広まったと考えられている。
神辺町の「二上り踊り」は、江戸時代までさかのぼる資料は残されていないが、三味線の「本調子」・「二上り」・「三下り」の調子を基調として踊られ、現在に伝えられている。特に、二上りの調子は華やかで陽気な風情を持ち、手振りや所作は優雅な味わいを持っている。
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