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御領はねおどり(ごりょうはねおどり)

 はねおどりは、江戸時代に備後福山領内の農村で雨乞・虫送り及び秋の収穫のお礼おどりとして踊られていた。このうち「御領はねおどり」は、上(かみ)御領(ごりょう)八幡神社の秋祭りに氏子が奉納するもので、踊り手が鐘の音にあわせ、手に持った太鼓を打ち鳴らしながら舞い、その踊り手を、扇子を持った鬼がはやしたてる勇壮な踊りである。
演目は、道行き・宮上り・どんかか・じゃんじゃんこさー・鉦の輪・よいこらさっさ・三枚胴の7種がある。
神辺町域には、各地に少しずつ演技の異なった「はね踊り」が伝えられているが、いずれも時代をさかのぼる資料に乏しい。「御領はねおどり」は、使われていた太鼓胴の内側に、万延元年(1860)に太鼓の革を張り替えたことが墨書されたものがあることから、この踊りが少なくとも江戸時代末頃まではさかのぼることが明らかである。
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