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お弓神事(おゆみしんじ)

 鞆の八幡神社(沼名前神社境内)の祭礼(本来は、旧暦1月7日)に行なわれる神事で、旧鞆7ヶ町の氏子が輪番で行なっている。年頭にあたり悪鬼を射払い、新しい年の平穏を祈る破魔弓の変化したものと考えられる。
お弓は親弓主・子弓主(成人男子各1名)と小姓(10才の男子2名)、矢取り(2才〜3才の幼児2名)で行なう。行事に先だち拝殿で弓・矢の譲渡式・叙位式・乾杯式などの儀式が古式にのっとり行なわれた後、三間四方の桧舞台に登場、前方15間(約28メートル)にしつらえた標的に向い、交互に3回矢を射る。これらの弓主・小姓の動作はすべて世話方の囃子ことばによってとり行なわれる。
主催者・弓主・群集が一体となって取り行なわれるこの神事が終わると、春の足音が一歩一歩近づく。
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