文化をめぐる−広島県の文化資源−

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梯子(はしご)

 昔から梯子は、農家の生産・生活用具、大工・屋根屋さんたちの仕事道具として活用されてきた。昭和30年ころまでは、すべて木製の梯子だった。素性の良い杉が多く使われた。丸木のまま作る場合が多く、まん中を引き割って枠とした。
 長いものは10メートル近くあり、2階の屋根に届くものから、3、4メートルの短いものまで、農家では2、3種類の梯子を持っていた。用がなくなると軒下や納屋などに大切に保管した。
 農家の場合、梯子の使い道は実に多様である。みかんやびわのせん定、採取、段々畑や棚田の畦(あぜ)の草刈り、草取り。中国山地では高い稲はでを作るが、稲架けにはなくてはならないもの。
 傾斜地のみかん栽培では、梯子なしの作業は考えられない。摘果、せん定、収穫とすべてに登場する。急傾斜の段々畑での果実採取は、梯子なしでは不可能だ。みかんの高い木に、梯子をかける訳だが、梯子の先端を切り離さないで、枠の先端を尖らせているものもある。繁茂した木のどこにでも刺し込んで立てかけることができ、みかんの木を損傷することも少ない。とんがり梯子とでもいえるものだが、みかん農家の知恵が生んだ独特のものである。
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