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歴史文化

広島県のおいたち

  広島県の歴史をひもとくと、いくつかのスケールの大きな歴史絵巻に出会う。
  バラエティーに富んだ広島県の歴史物語が開幕するのは、約7000年前、縄文時代前期である。人々は瀬戸内海沿岸や帝釈峡などの川沿いで生活を営み、弥生時代には稲作も始まる。
  県内には古墳が数多くあるが、これは大和朝廷によって統一国家が形成された後のもので、県内で最大のものは全長84メートルにも及び、大きな富と権力を持つ豪族が広島の地で活躍したことがわかる。
  やがて平安時代をむかえると西国は平氏の勢力圏となり、平清盛が安芸守となってから厳島(宮島)周辺に都に匹敵するほどの華麗な文化を築きあげ、一方では因島を拠点にした村上水軍が大活躍する。
  戦国時代には中国地方を制覇した、毛利元就が登場する。
  毛利氏が萩に移封の後、一時期福島正則が広島の地を治めたが、その後領地は二分され広島藩は浅野氏、福山藩は水野氏(後には松平氏、阿部氏)が治めて幕末に至り、明治9年(1876年)、現在の県域となる。
  それからの広島県は、広島市に大本営、呉市に鎮守府が置かれるなど軍都としての色彩が濃くなり、昭和20年(1945年)広島市に世界初の原爆投下という運命の日を迎える。
  現在では中四国の雄県として発展を続けている。

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